世の中に目を向ける

投稿者: | 2017年9月18日

1、SWOT分析で軽視されがちなこと

 マーケティングする時に非常に有効なフレームワークとしてSWOT分析があります。

4つの視点から、内部環境(自社の状況)と外部環境(市場動向)を分析する方法です。

 

4つの視点

自社の強み(Strength)

自社の弱み(Weakness)

機会(Opportunity)

脅威(Threat)

 

SWOT分析の一例を載せます。今回は天然素材のシャンプーに関して分析しています。

 

このように機会や脅威に関しては、自社の分析ではなく、外部環境を調査する必要があります。

(機会や脅威を自社内の資源で考える人もいますが、それは間違いです。自社内を分析する際に、有利に働くようにバイアス(偏り)がかかります。

必ず外部環境を分析するようにして下さい。)

 

外部環境を分析することは本当に大変です。

内部環境なら自社のことですので詳細に調べることができますが、外部環境はマーケティング調査を必要とするため時間とコストがかかります。

膨大な時間とコストのせいで、分析が余りにも大変ですのでSWOT分析を行う際に、軽視される傾向があるように感じます。

それでは外部環境に関してどのような調査をすればよいのでしょうか?

今回は軽視されがちな外部環境の分析方法に関して解説していきます。

 

2、外部環境のファクター

 外部環境は、マクロ環境ミクロ環境に大別されます。

外部環境に関して、どのような視点で調査すればよいか、解説していきたいと思います。

 

マクロ環境

 ①経済的環境:GDP成長率、景気動向、失業率、可処分所得

  ようするに現在が好景気か、不景気かです。

 

 ②人口動態的環境:出生率、人口規模、年齢層、世帯構成

 年齢層や世帯構成は、どのセグメント(分割された市場)をターゲットにするかの指針となります。

 

 ③社会文化的環境:文化、国籍、宗教、人種、地域、イデオロギー

 日本ではあまり感じませんが、ご当地によって味の試行が異なる点を想像するとよいでしょう。

関東のしょうゆはしょっぱく、関西はあっさり、九州は甘く濃いものを好みます。

 

 ④技術的環境:技術革新、産業に影響を与える生産技術、物流の変化

 ネットショッピングの進展により、家電販売店が苦境に陥っている現在の状況を考えるとよいでしょう。

技術変化はこれまでの商習慣を変えてしまうのです。

 

 ⑤政治・法律的環境:法律、政府の政策、規制緩和

 政府の政策方針は非常に重要です。昔から政商という言葉があります。政治はカネの流れを決めます。

カネの流れに敏感であれば、いち早く行動できます。

政府の政策を知るために、当ホームページ内の「官公庁等の新着情報ポータルリンク」というサイトを使用するとよいでしょう。

官公庁の最新情報が網羅的に閲覧することができます。

政府政策の変化にいち早く気づくことができるでしょう。

 

 ⑥自然的環境:天然資源、環境問題など

 環境問題に配慮しないと、取引してくれないかもしれません。それほど重要となってきています。

環境マネジメントシステムであるISO14001を取得することが取引の要件となっていることも少なくありません。

 

ミクロ環境

 ①消費者:消費者の購買行動の理由

 どうしてその製品を買うのか、購買に至る行動原理を知る必要があります。

 

 ②競争企業:競争構造の変化など

 競合企業が乱立しているのなら、価格競争は必至でしょう。ビジネス上、非常に脅威となります。

 

 ③利害関係集団:供給業者、仲介業者、金融機関、メディア

 企業は製造、販売、物流などのサプライチェーンのいずれかを担っており、すべてをカバーする企業はほとんどありません。

すなわち、強力な販売網を持つような小売り店に販売する場合は、価格交渉でキツイ思いをするでしょう。

 

 ④産業状況:産業の規模、供給構造、流通構造

 産業構造が変化した場合で最たる例はネットショップによる物流革命かもしれませんね。

従来の小売りの商習慣を変えてしまいました。

3、外部環境のファクターをどう見るか?

 SWOT分析において、機会と脅威は外部環境の分析をすることがポイントです。

上述したように、外部環境にはいくつかのファクターがあります。

それらのファクターの現在の状況を詳細に解析することが外部環境分析のスタートと言えます。

 

 その後、外部環境のそれぞれのファクターが、機会なのか脅威なのか見極めていく必要があります。

 

このとき注意しなければいけないこと。それはある外部環境の変化が、機会とも感じるし、脅威とも感じる点です。

 

例えば出生率が減少しているという事実があります。あなたのビジネスは子供服メーカーとしましょう。

出生率の低下は市場のパイの低下ですから、脅威と捉えるかもしれません。

しかし親・祖父母あたりに占める子供の数も減少しているため、子供一人に使う金額は増額するかもしれません。

つまり子供へ高級な衣類をプレゼントしやすい環境と言えるでしょう。

孫へのプレゼントというニーズをくみ取った高級路線の機会と言えるかもしれません。

現実にはミキハウスのような企業でしょうか。

 

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4、結局はバイアスがかかる

 外部環境には様々なファクターがあります。

それをできる限り分析して現在の社会がどのように変化しているか確認することが肝心です。

外聞環境のファクターに関しては、上述したファクターで網羅していると思います。

これらをExcelファイルに入力して、テンプレートとするとよいでしょう。

 

 SWOT分析はバイアスのかかるマーケティング手法です。

特に外部環境は見方によっては機会や脅威になりえます

分析した外部環境を自社のビジネスに照らし合わせて、定量化するとよいでしょう。

上述した例であれば、「出生率の低下は自社ビジネスに60%有利であるが、40%は不利となる」などです。

このように定量化して客観的に見ないとリスクの高いビジネスを開始してしまうかもしれません。

くれぐれも慎重に分析していくことが重要です。

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世の中に目を向ける」への1件のフィードバック

  1. かっしー

    こんにちは。
    確かに、外部要因の分析って言うのは、手間隙かかるし、いろいろ面倒だし、で、なかなかやりませんね。
    そして、始点にバイアスがかかる、というのは、言われて初めて気付きました。危ない危ない・・・
    自分自身が起業の方向性に向かうに当たり、いい視点の提供をいただきました。

    返信

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