イノベーションは予想外の場所からやってくる

投稿者: | 2017年9月4日

1、技術進歩のS字曲線

 技術は直線的に進歩するのではありません。

ある技術を開発していくと、大抵の場合、技術の限界点に差し掛かります。

例えば剛性を増すために、素材の厚みを増した場合、厚くなる分、重くなります。

重くなることでエネルギー効率が落ちる機械だったとしたら、剛性とエネルギー効率は相反するパラメーターと言えます。

 

 このようにあっちを立てればこっちが立たずといった関係をトレードオフの関係と呼びます。

技術の進歩も必ずトレードオフの関係によって、限界が見えてくるのです。

 

一般的に技術の進化はS字曲線をたどります

技術のS字曲線  

技術開発の初期はゆっくりした技術進歩ですが、途中で指数関数的に技術力が増加します。

その後、投資しても技術力が増加しない停滞期を迎えます。

 

2、技術の進歩は非連続的に起こる

 ある技術Aはやがて停滞期を迎えます。

下図のようにこの停滞期を超えるのは、技術Aではなく、別の技術Bであることが多いのです。

技術のS字曲線2

 例えば録画媒体の進化はVHS→DVD→ブルーレイといったように、異なる技術思想から進化していきました。

カメラも銀塩フィルム→デジタルカメラと全くことのある技術が台頭したのです。

 このように技術進歩は、同じ技術から発展していくのではなく別の技術が台頭していくことが多いのです。

 

3、イノベーションの形態

 上述したように技術Aの延長で成長していくイノベーションを持続的イノベーション(インクリメンタルイノベーション)といいます。

一方で非連続的に成長していくイノベーションを破壊的イノベーション(ラジカルイノベーション)と呼びます。

 技術はある時点で破壊的イノベーションを迎えることが多いのです。

この破壊的イノベーションに備えることができない企業は衰退していく運命にあります。

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4、リーダー企業ほど注意

 市場占有率が最も高いリーダー企業は破壊的イノベーションに対応できずに衰退することが多いので注意が必要です。

リーダー企業は既存の技術において勝ち組になっています。既存技術を志向しているユーザーも、既存技術のさらなる改良を求めています。

 このような背景から、破壊的イノベーションを自ら起こすことに抵抗が生じます。このような現象をイノベーションジレンマと言います。

 

 イノベーションジレンマへの対策は難しいのですが、技術に対して視野狭窄に落ちいずに、市場全体を俯瞰しながら臨機応変に組織を変えていくしかありません。

優れた企業とは、組織改革にダイナミズムをもっています。組織改革によって破壊的イノベーションに対応できるような組織開発こそ、重要な対策なのかもしれません。

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イノベーションは予想外の場所からやってくる」への2件のフィードバック

  1. かっしー

    現在は、情報化によって、インターネットを使い、これまでとは比較にならないくらいイノベーションを起こしやすくなったと言われていますよね。
    「巨象」であればあるほど、動きにくくなってしまっていて、世の中の動きについていきにくくなっているような印象を受けます。いわゆる「重厚長大型」の産業が衰退していますが、東レのように、独自の視点で現在までのもの+αのモデルを作って、成功しているパターンもありますものね。

    結局、現在の世の中や社会の中で、アンテナをしっかりと張って、ヒントになる情報を集めるだけでなく、そこに仮説を立てて検証する、という知的作業も必要になってきているのだろうと思います。
    自分は、その域にまでまだ到達していないので、できるだけ早く、そこまで到達する学びをしていきたいと思います。

    返信
    1. アイデアジェネレーター管理人 投稿作成者

      素材の技術は専門性が高いのですが、イノベーションの温床になっています。ヒートテックなどは最たる例ですよね。素材をどんな分野に適応するか、といった化学の知識も活用したいものです。逆に素材産業では自社の素材が何に使えるのかニーズを探っていますがなかなかニーズと結びつかないのです。

      返信

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